【鬼滅の刃】4巻ネタバレ感想|善逸の覚醒は必見!伊之助の素顔と那田蜘蛛山の死闘を徹底解説

鬼滅の刃

『鬼滅の刃』の物語において、第4巻は新たな仲間との出会いと、シリーズ屈指の人気エピソード**「那田蜘蛛山(なたぐもやま)編」の幕開けを描く、まさに物語の転換点**となる一冊です。

主人公・炭治郎の旅に、我妻善逸と嘴平伊之助という強烈な個性を持つ二人が合流し、物語に一層の深みと笑いをもたらします。そして彼らが足を踏み入れる那田蜘蛛山では、これまでの鬼とは一線を画す「家族」という歪んだ絆で結ばれた蜘蛛鬼たちとの壮絶な死闘が待ち受けていました。

この記事では、『鬼滅の刃』4巻のあらすじを追いながら、各キャラクターの魅力や覚醒といった最大の見どころ、そして作品の核心に迫るテーマを、感想を交えつつネタバレありで徹底的に解説していきます。

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強烈な個性!新たな仲間、我妻善逸と嘴平伊之助

鼓屋敷での戦いを終えた炭治郎は、我妻善逸(あがつま ぜんいつ)と嘴平伊之助(はしびら いのすけ)という二人の鬼殺隊士と、本格的に行動を共にすることになります。この三人の出会いが、今後の物語を大きく動かしていくのです。

猪突猛進!嘴平伊之助の素顔に隠されたギャップ

炭治郎が目にしたのは、猪の頭を被った剣士・伊之助が、善逸を一方的に殴りつけるという衝撃の光景でした。

伊之助は育手(そだて)なしで最終選別を突破した実力者。獣のような低い体勢からの攻撃や、関節の異常な柔らかさを活かした予測不能な剣技を得意とします。炭治郎は隊士同士の争いを止めるべく伊之助に頭突きを食らわせますが、その衝撃で猪の面が外れると、そこに現れたのは鍛え抜かれた肉体とはアンバランスな、美少女と見紛うほどの美しい顔立ちでした。

この強烈なギャップこそ、常識に縛られず、ただ強者との戦いを求める伊之助のキャラクターを象徴しています。

臆病者の信念。我妻善逸の”優しさ”が光る名シーン

一方、伊之助に殴られていた善逸。彼が守っていたのは、炭治郎が背負う一つの箱でした。

善逸は超人的な聴覚で、箱の中に鬼(禰豆子)がいることに気づいていました。にもかかわらず、炭治郎から**「泣きたくなるような優しい音」**がすることを感じ取った善逸は、彼を信じ、「命より大事なもの」だと語った箱を文字通り命がけで守り抜いたのです。

普段は極度の臆病者で泣き言ばかり。しかし、その根底にある優しさと、一度信じた相手を決して裏切らない芯の強さ。このシーンで善逸の多面的な魅力が読者の心を掴みます。

悪夢の始まり。不気味な”家族”が潜む那田蜘蛛山へ

炭治郎、善逸、伊之助の三人は、「藤の花の家紋の家」で束の間の休息を得ます。伊之助は人の温もりに触れ、善逸は箱から出てきた禰豆子の可愛さに衝撃を受けるなど、コミカルなやり取りが描かれます。

しかし、休息も束の間。彼らに緊急指令が下り、不気味な気配が漂う**「那田蜘蛛山」**へと向かうことになります。

糸に操られる隊士たち…絶望的な状況

那田蜘蛛山で彼らが目の当たりにしたのは、おびただしい数の鬼殺隊士たちが、見えない糸で操られ同士討ちさせられているという地獄絵図でした。

この絶望的な状況の中、伊之助がその鋭い触覚を活かした**「獣の呼吸 漆ノ型 空間識覚」**で、糸を操る鬼の居場所を突き止めます。それは「母さん」と呼ばれる蜘蛛鬼でしたが、彼女自身もまた、さらに上位の鬼に恐怖で支配されていることが示唆され、那田蜘蛛山の闇の深さを物語ります。

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それぞれの激闘と成長、そして覚醒の時

那田蜘蛛山での戦いは、三人がそれぞれ大きな成長を遂げる重要な舞台となります。自らの弱さと向き合い、強大な敵に立ち向かっていくのです。

鬼にさえ慈悲を。炭治郎の優しさが詰まった”慈悲の剣”

炭治郎は、伊之助との連携で操られた隊士を無力化し、糸を操る「母さん」鬼と対峙します。すでに戦意を失い、死を受け入れようとしていた彼女に対し、炭治郎は**水の呼吸「伍ノ型 干天の慈雨(かんてんのじう)」**を放ちます。

この技は、斬られる者にほとんど苦痛を与えない慈悲の剣。鬼となってしまった者の悲しみにさえ寄り添おうとする、炭治郎の優しさが凝縮された一撃です。敵である鬼にも救いを与えようとするこの場面は、『鬼滅の刃』という作品の根幹に流れるテーマを象徴しています。

【神回】善逸、極限の覚醒!『霹靂一閃 六連』が胸を打つ

4巻のハイライト、そしてアニメ史に残る名シーンと言っても過言ではないのが、我妻善逸の覚醒シーンです。

仲間と逸れ、人面蜘蛛の毒に侵された善逸は、心身ともに極限状態へ。死の恐怖に苛まれる中、彼の脳裏に浮かんだのは、師である「じいちゃん」との修業の日々と、**「一つのことしかできないなら、それを極め抜け」**という教えでした。

雷の呼吸の型の中で唯一「壱ノ型・霹靂一閃(へきれきいっせん)」しか使えない善逸。しかし、彼はその一つの技を極限まで磨き上げていたのです。

毒が回り意識を失った(眠った)ことで、善逸は無意識下で本来の力を解放。常人離れした速度と軌道で繰り出される**「霹靂一閃 六連」**が、強大な蜘蛛鬼を一瞬で葬り去ります。弱さと強さの極端なギャップ、そして一つのことを極めることの尊さを描いたこの戦いは、多くの読者の心を震わせ、「善逸の神回」として語り継がれています。

『本物の絆』とは何か?炭治郎と累、二つの”家族”が示す光と闇

那田蜘蛛山編は、単なる鬼との戦いではなく、「家族の絆」という普遍的なテーマを深く問いかけます。この山を支配するのは、十二鬼月の一人である下弦の伍・累(るい)。彼は、恐怖と力によって他の鬼を支配し、「疑似家族」を形成していました。

  • 炭治郎と禰豆子の「愛で結ばれた絆」互いを無条件に愛し、命がけで守り合う「本物の絆」の象徴です。累の攻撃から身を挺して炭治郎を守る禰豆子。そして禰豆子を守るため、自らの限界を超えて新たな力**(ヒノカミ神楽)**に目覚める炭治郎。彼らの絆の強さが、読者の胸を熱くします。
  • 累が作り上げた「恐怖で縛られた絆」対する累の「家族」は、彼が過去の悲劇から「本物の絆」に異常な執着を抱き、それを歪んだ形で再現したものです。役割を強制し、従わなければ罰を与えるという恐怖による支配。そこにあるのは信頼や愛情ではなく、憎しみと嫌悪の匂いだけでした。

この**「愛の絆」と「恐怖の絆」の鮮烈な対比**こそが那田蜘蛛山編の核心であり、読者に「真の絆とは何か」を強く問いかけるのです。

まとめ:面白さが加速する!『鬼滅の刃』4巻の重要ポイント

『鬼滅の刃』第4巻は、物語が大きく動き出す重要な転換点です。本巻の魅力をまとめると、以下の3点に集約されます。

  • 魅力的な仲間との出会い: 野生児・伊之助と、臆病な優しさを持つ善逸。彼らの加入で物語は一気に賑やかになります。
  • 圧巻の戦闘とキャラクターの覚醒: 特に善逸が「霹靂一閃 六連」を放つシーンは、鳥肌モノの格好良さで必見です。
  • 深掘りされる「絆」というテーマ: 炭治郎と禰豆子の「本物の絆」が、累の「偽りの絆」を打ち砕く展開は、本作の核心に触れる重要なポイントです。

激しいバトル、キャラクターの成長、そして深いテーマが見事に融合した『鬼滅の刃』4巻。ここから物語の面白さはさらに加速していきます。まだ読んでいない方はもちろん、読み返したい方も、この機会にぜひ手に取ってみてください。

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