『チェンソーマン』の物語の中でも、特にファンの間で「傑作」と名高いエピソード**「レゼ編」**。そのすべてが描かれるのが、この7巻です。
この記事では、『チェンソーマン』7巻のあらすじから、多くの読者の心を掴んだレゼの正体、そして涙なしには語れない切ない恋の結末まで、ネタバレありで徹底的に解説します。
- デンジの淡い初恋はなぜ最悪の形で裏切られたのか?
- レゼがデンジに向けた「一緒に逃げよう」という言葉の真意は?
- 物語の随所に散りばめられた伏線や、マキマの本当の狙いとは?
7巻を読んだ方も、アニメに向けて復習したい方も、この記事を読めば物語の深みをより一層楽しめること間違いなしです。
【ネタバレ】チェンソーマン7巻のあらすじ|レゼ編の始まりから結末まで
悪魔との壮絶な戦いを経て、デンジに訪れた束の間の平穏。しかし、一人の少女との出会いが、彼の運命を再び大きく揺るがします。
運命の出会い?雨宿りで始まったデンジと謎の美少女レゼの恋
ある雨の日、デンジは電話ボックスで雨宿りをするミステリアスな美少女・レゼと出会います。自分をからかいながらも、屈託なく笑うレゼに、デンジは生まれて初めての恋心を抱きます。
二人で夜の学校に忍び込み、プールで泳ぐ。それは、デンジがずっと夢見ていた**「普通の青春」**そのものでした。急速に距離を縮める二人を見て、読者の誰もがこの幸せが続くことを願ったはずです。
レゼの正体は「爆弾の悪魔(ボム)」!ソ連から来た最強の刺客
「私、デンジ君のことが好きかも」
甘い時間の中で、レゼはデンジにそう告げます。しかし、その言葉とは裏腹に、彼女はデンジの舌を噛み切り、その正体を現します。
レゼの正体は、デンジの心臓、すなわち**「チェンソーマン」を奪うためにソ連から送り込まれた刺客**。彼女こそが、圧倒的な破壊力を持つ**「爆弾の悪魔(ボム)」**だったのです。
デンジvsレゼ!街を吹き飛ばす壮絶な戦い
平穏な日常は一瞬にして崩壊します。レゼはデンジを殺すため、街ごと吹き飛ばすほどの爆撃を開始。公安の仲間たちが次々と犠牲になる中、デンジもチェンソーマンに変身して応戦します。
愛した少女が、自分を殺そうとする最強の敵だった。この絶望的な状況で、デンジの心は激しく揺れ動きます。空中を飛び回りながら爆弾とチェンソーが激突するバトルシーンは、本作屈指の迫力と作画美を誇ります。
悲しい結末|花束に込められたレゼの本当の想い
激闘の末、デンジはレゼに勝利します。しかし、彼はレゼを殺しませんでした。
「一緒に逃げよう」
戦いの最中、レゼがこぼしたその言葉を信じたかったデンジ。彼は、初めて自分を対等に見てくれたレゼと、もう一度会って話すことを選びます。
待ち合わせ場所の喫茶店へ向かうデンジ。時を同じくして、レゼもまた、デンジへの花束を手にその喫茶店へ向かっていました。しかし、彼女がそこにたどり着くことはありませんでした。背後から現れたマキマと天使の悪魔によって、レゼはあっけなく殺されてしまうのです。
結局、二人が再会することは叶わず、デンジの淡い初恋は、あまりにも悲しい結末を迎えました。
なぜレゼはこれほど人気?読者を惹きつける4つの魅力
レゼは敵キャラクターでありながら、シリーズ屈指の人気を誇ります。その理由はどこにあるのでしょうか。
- 圧倒的なビジュアルとデザイン性ミステリアスな雰囲気と、変身後の爆弾の頭部というギャップが強烈なインパクトを与えます。
- 敵でありながら見せた「人間らしさ」任務のためにデンジに近づいたはずが、彼と過ごすうちに本当に心が揺れ動きます。「学校に通ったことがない」という悲しい過去と、デンジと見せる無邪気な笑顔の対比が、彼女の魅力を引き立てます。
- 規格外の戦闘能力「爆弾」の名にふさわしい圧倒的な破壊力と、スピーディーな戦闘スタイルは、読者に強烈な印象を残しました。
- 読後に残る強烈な「切なさ」もしマキマの妨害がなければ、二人はどうなっていたのか? 読者に強烈な「if」を想像させ、物語に深い余韻を残したことこそ、彼女が愛される最大の理由でしょう。
チェンソーマン7巻の重要ポイント|マキマの暗躍と伏線
レゼ編は、単なるラブストーリーではありません。物語の核心に迫る重要な伏線が数多く散りばめられています。
- 全てを知っていたマキマ:マキマはレゼの襲撃を予期していたかのような動きを見せます。デンジの心を試すようにレゼをぶつけ、最終的に自らの手で排除する姿は、彼女の底知れない恐ろしさを際立たせました。
- チェンソーマンの心臓を狙う世界各国の動き:レゼ(ソ連)だけでなく、アメリカや中国などもチェンソーマンの心臓を狙っていることが示唆されます。これにより、物語のスケールは一気に拡大していきます。
まとめ:チェンソーマン7巻は愛と裏切りが交差する必読の傑作!
『チェンソーマン』7巻は、愛を知らなかった少年と、愛を奪われた兵器の少女が織りなす、あまりにも切なく美しい物語です。
手に汗握るバトル、デンジの心の成長、そして衝撃的な結末。物語全体を貫く重要なテーマと伏線が凝縮されており、本作を語る上で絶対に欠かせない一冊と言えるでしょう。この悲しい恋の物語を知ることで、今後の展開をより深く理解できるはずです。