大人気ミステリー×中華ファンタジー『薬屋のひとりごと』。その第5巻では、後宮で起きる新たな事件に薬師・猫猫(マオマオ)が挑む!緻密に張り巡らされた伏線と予測不能な展開が満載の本巻では、皇帝の秘密や壬氏との関係にも進展が…!?この記事では、「薬屋のひとりごと5巻」のあらすじ・ネタバレ・見どころ・感想を含めて、徹底解説します!
薬屋のひとりごと5巻の基本情報
まずは基本情報をチェック!
『薬屋のひとりごと』第5巻は、日向夏原作の人気シリーズの中でも特に大きな展開がある巻として知られています。原作小説では第4巻〜第5巻に相当し、コミックスでは重要な伏線が多数回収されるポイントです。
- 著者:日向夏(原作)、ねこクラゲ(作画)
- 出版社:スクウェア・エニックス
- 発売日:2020年
- 掲載誌:ビッグガンガン
- 巻数:第5巻(コミカライズ版)
薬屋のひとりごと5巻のあらすじ(ネタバレあり)
猫猫、後宮の医療事件に挑む
後宮で次々と発生する“体調不良の女官たち”。原因不明の症状に困惑する中、猫猫は彼女たちの共通点に注目します。やがて、その原因がある香料に含まれていた成分によるものであると突き止め、背後に“香料業者と宦官の癒着”があったことを暴いていきます。
壬氏(ジンシ)の過去が垣間見える
本巻では、謎多き美形宦官・壬氏の過去や正体について、いくつかのヒントが明かされます。猫猫の観察力により、彼が“ただの宦官ではない”ことが徐々に明らかになっていきます。壬氏が誰かを守るために演じている“役割”の背景には、皇帝を巻き込む大きな陰謀が隠されているようです。
薬屋のひとりごと5巻の見どころ
① 猫猫の推理力がさらに進化!
毒物の知識に加え、観察眼と論理的思考力を駆使して事件を解決していく猫猫。5巻では医療知識だけでなく、人間関係や政治の裏まで読み解く“洞察力”に注目。単なる推理劇ではなく、人間ドラマと歴史ロマンが絡み合う展開に引き込まれます。
② 壬氏との関係に微妙な変化が…?
一見クールで気まぐれな関係に見える猫猫と壬氏のやり取りですが、本巻では“互いを意識している描写”が増え始めます。壬氏のさりげない優しさや、猫猫の無意識な嫉妬心が見え隠れし、恋愛的な展開も徐々に匂わせてきます。
③ 皇帝の存在がストーリーに深く関わってくる
皇帝の行動や言葉が、後宮の事件や壬氏の行動とリンクし始める5巻。これまで影に徹していた皇帝の“本音”や“意図”が徐々に浮かび上がり、物語がよりスケールの大きな展開へと移っていく伏線が随所に描かれています。
ネタバレありの感想・考察
「香料の事件」はただの導入に過ぎない?
一見、香料にまつわる事件が本巻の中心に見えますが、それはあくまで導入。猫猫の推理によって宦官たちの権力争いや、後宮の複雑な人間関係が浮き彫りになり、ストーリーの核心が“もっと深い場所”にあることが示唆されます。
壬氏の正体はやはり…?
これまで“美形宦官”として描かれていた壬氏ですが、5巻では彼の本当の出自に関わる重要な描写が登場します。皇族の血を引いている可能性が高まり、猫猫の存在が“ただの薬師”ではいられなくなる未来も予感させます。
猫猫の「人としての成長」が描かれる巻
5巻では、事件解決だけでなく猫猫自身の感情や人間関係への向き合い方にも成長が見られます。今まで他人と距離を置いていた彼女が、誰かの気持ちを想像し、自分の立場について悩む姿は印象的です。
まとめ
薬屋のひとりごと5巻は、猫猫の鋭い推理力だけでなく、壬氏の正体、皇帝の存在、後宮の権力構造などが複雑に絡み合う、物語のターニングポイントともいえる重要な巻です。単なるミステリーではなく、恋愛、歴史、陰謀といった多彩な要素が融合し、読者を飽きさせません。これまで以上に深く濃密な展開が詰まった5巻を、ぜひじっくりと読み込んでみてください!