【鬼滅の刃】3巻 ネタバレ感想！善逸と伊之助の登場シーンは必見！あらすじと見どころを徹底解説

『鬼滅の刃』の物語が本格的に面白くなるのは、この3巻からだと言っても過言ではありません。主人公・炭治郎の前に、ついに我妻善逸と嘴平伊之助という、強烈な個性を持つ仲間たちが登場！シリアスな戦いの中に笑いと新たな絆が生まれ、物語は一気に加速していきます。

この記事では、『鬼滅の刃』3巻のあらすじから、ファンなら絶対に見逃せない善逸・伊之助の登場シーン、そして胸が熱くなるクライマックスまで、ネタバレありで徹底的に解説します！

【鬼滅の刃3巻前半】浅草の激闘と鬼舞辻無惨の呪い

物語は、鬼の始祖・鬼舞辻無惨と遭遇した浅草での戦いの続きから始まります。無惨の配下である朱紗丸（すさまる）と矢琶羽（やはば）が、強力な血鬼術で炭治郎たちに襲いかかります。

• 朱紗丸（すさまる）：凄まじい破壊力を持つ手毬を投げる鬼。
• 矢琶羽（やはば）：自在に操れる矢印で炭治郎の動きを封じる鬼。

絶体絶命の窮地に立たされた炭治郎を救ったのは、無惨の支配から逃れた鬼、**珠世（たまよ）と愈史郎（ゆしろう）**でした。彼らの助けを得て、炭治郎は死闘の末に矢琶羽を撃破。しかし、戦いの最中、朱紗丸がうっかり「鬼舞辻」の名を口にした途端、彼女の体は内側から破壊され、絶命してしまいます。

これは、無惨が自身の情報を漏らさないために配下の鬼にかけた「呪い」。この出来事は、鬼舞辻無惨の圧倒的な支配力と、その臆病で冷酷な本性を炭治郎に痛感させました。

珠世と愈史郎との出会いは、鬼の中にも無惨を憎む者がいることを示し、禰豆子を人間に戻すための「鬼の血の研究」という新たな希望の光となりました。

【鬼滅の刃3巻の見どころ①】最強の仲間、我妻善逸と嘴平伊之助が登場！

浅草での戦いを終え、次なる任務地へ向かう道中、炭治郎は後の鬼殺隊の旅路を共にする、かけがえのない仲間たちと出会います。

我妻善逸｜眠ると覚醒する雷の呼吸の使い手

最初に再会するのは、鬼殺隊同期の我妻善逸。極度の臆病者で、常に死の恐怖に怯え、かわいい女の子を見ればすぐに結婚を申し込むというとんでもないキャラクターです。

しかし、彼には驚くべき秘密が隠されていました。恐怖が限界を超えて失神し眠りに落ちると、彼の本能が覚醒。普段の姿からは想像もつかない神速の剣技「雷の呼吸 壱ノ型 霹靂一閃」で、鬼を一瞬で葬り去るのです。

この「ヘタレだけど、眠るとめちゃくちゃ強い」という強烈なギャップこそが善逸最大の魅力。彼の登場は、シリアスな物語にユーモアと温かみをもたらし、多くの読者の心を掴みました。

嘴平伊之助｜猪突猛進の獣の呼吸の使い手

続いて鼓屋敷で出会うのが、猪の頭を被った嘴平伊之助です。山で猪に育てられた彼は、常識にとらわれない野生児そのもの。「猪突猛進！」と叫びながら、二本の刀で我流の「獣の呼吸」を繰り出し、鬼であろうと炭治郎であろうと襲いかかります。

当初は協調性ゼロで、力比べにしか興味がありませんでしたが、その戦闘センスと鋭い触覚は本物。炭治郎や善逸と関わる中で、彼もまた人間らしい感情や仲間意識を学んでいくことになります。

この個性豊かすぎる二人が加わり、炭治郎の旅は一気に賑やかで予測不能なものへと変わっていくのです。

【鬼滅の刃3巻の見どころ②】鼓屋敷の死闘と炭治郎の成長

3巻のクライマックスは、元十二鬼月・下弦の陸である**響凱（きょうがい）**が潜む「鼓屋敷」での戦いです。体に埋め込まれた鼓を叩くことで部屋を回転させ、鋭い爪の斬撃を放つ血鬼術で炭治郎たちを翻弄します。

炭治郎の心の強さを象徴する名言「長男だから我慢できた」

骨折の痛みに耐えながら、炭治郎は自らを鼓舞します。「頑張れ炭治郎頑張れ！！ 俺は今までよくやってきた！！ 俺はできる奴だ！！」。

そして、あの有名なセリフが飛び出します。

「長男だから我慢できたけど次男だったら我慢できなかった」

一見コミカルなこのセリフは、家族を失い、たった一人の妹を守るために戦う彼の、凄まじい責任感と精神的な強さを象徴する言葉です。この逆境の中で、炭治郎は水の呼吸を応用し、響凱の血鬼術の攻略法を見つけ出します。

敵である鬼にすら寄り添う、炭治郎の優しさ

響凱を倒した後の炭治郎の行動は、本作のテーマを深く象徴していました。人間だった頃、文筆家として認められなかった悲しい過去を持つ響凱。炭治郎は、彼が遺した原稿用紙を決して踏みつけず、その血鬼術を「すごかった」と心から称賛します。

その言葉に、響凱は涙を流しながら消滅していきました。敵である鬼の過去や想いに寄り添い、敬意を払う炭治郎の姿は、「日本一慈しい鬼退治」という物語の核を読者に強く印象付け、大きな感動を呼びます。

まとめ：仲間との旅が、ここから始まる！

『鬼滅の刃』3巻は、物語のターニングポイントとなる非常に重要な一冊です。

鬼舞辻無惨の恐ろしさが具体的に示され、珠世・愈史郎という協力者も得ました。そして何より、我妻善逸と嘴平伊之助という最高の仲間との出会いが、炭治郎の孤独な戦いを「仲間と共に進む旅」へと変えました。

鼓屋敷での戦いでは、炭治郎の剣士としての成長だけでなく、「長男」としての責任感、そして敵である鬼にさえも慈悲を向ける彼の人間的な強さが際立ちます。

シリアスな戦闘、個性豊かなキャラクターたちが織りなすユーモア、そして胸を打つ人間ドラマ。『鬼滅の刃』の魅力が凝縮された3巻は、今後の壮大な物語への期待を最高に高めてくれます。

まだ読んでいない方はもちろん、再読する方にとっても、新たな発見と感動がきっとあるはずです。