2024年4月4日に発売された『呪術廻戦』コミックス26巻。
ついに幕を開けた「現代最強の術師」五条悟と「呪いの王」両面宿儺による、歴史に刻まれるべき頂上決戦。その結末は、全世界の読者の想像を遥かに超える衝撃とともに描かれました。
なぜ、最強の男は敗れたのか? サブタイトル「南へ」に込められた意味とは?
本記事では、26巻の内容を徹底解剖し、戦いの核心と深まる謎を考察します。
1. あらすじ:人外魔境新宿決戦、宿命の決着へ
26巻(第228話〜第236話)の主軸は、獄門疆から帰還した五条悟と、伏黒恵の肉体を手に入れた両面宿儺による最終決戦です。一時は封印されていた五条の復活により、物語はかつてない緊張感の中でこの「最強対決」へと収束していきます。
領域展開の極致:無量空処 vs 伏魔御厨子
戦いは、呪術の最高峰とされる「領域展開」の凄まじいぶつかり合いから幕を開けます。本来であれば一度の発動で勝負が決まるはずの必殺の術式が、ここでは幾度となく交錯します。
- 五条の「無量空処」: 無限の情報を相手の脳に流し込み、精神活動を凍結させ、完全な無防備状態へと追い込む。
- 宿儺の「伏魔御厨子」: 結界を閉じずに展開するという神業により、領域外への脱出ルートを与える代わりに、必中効果の範囲を極限まで広げ、すべてを絶え間なく斬り刻む。
特筆すべきは、両者が領域の主導権を握るために行った「脳の酷使」ともいえる異常な駆け引きです。領域が物理的に、あるいは術式的に破壊される寸前まで展開を維持し続け、さらに驚愕すべきは、ダメージを負って焼き切れた術式を、「反転術式」で脳を一度破壊してから治癒させるという狂気的な手法で無理やり修復。この、命を削るような限界突破の応酬を数回にわたり繰り返すことで、互いを死の淵まで追い詰めていく戦い様は、まさに術師の理を超越した「人外」の領域でした。
戦局を分けた「八握剣異戒神将魔虚羅」
宿儺が繰り出した切り札は、十種影法術の最強式神「魔虚羅(まこら)」でした。
五条の「無下限呪術」という絶対的な防御に対し、魔虚羅は**「あらゆる事象への適応」**を開始。この適応こそが、五条の敗北を決定づける伏線となります。
2. 【徹底考察】最強・五条悟はなぜ敗れたのか?
読者に最も衝撃を与えたのは、五条が圧倒していたかに見えた戦況からの急転直下な結末です。
世界を断つ「究極の斬撃」
宿儺は魔虚羅の適応をヒントに、自身の術式を「不可侵の防御(無下限)を斬る」のではなく、**「五条悟が存在する空間・世界そのものを斬る」**という次元へと昇華させました。
この回避不能な「世界を斬る斬撃」が、現代最強の術師の命を散らすこととなったのです。
見どころ:戦いの裏に隠された心理
- 孤独な最強同士の対話: 誰にも理解されなかった「最強」という孤独を、拳と術式を通じて分かち合う二人。
- 伏黒恵の犠牲: 宿儺が魔虚羅の適応を早めるために、内側にいる伏黒の魂を利用するという残酷な知略。
3. サブタイトル「南へ」と五条悟の死生観
第236話のサブタイトル「南へ」と、カバーイラストに描かれた雪の中で微笑む五条。これらは彼の最期を象徴する重要なキーワードです。
空港での再会:五条悟の「満足」
死の間際、五条は精神世界(空港)で夏油傑や七海建人ら、かつての仲間たちと再会します。そこで語られたのは、宿儺という対等な存在に全力をぶつけられたことへの、皮肉にも**「満たされた想い」**でした。
「南へ」か「北へ」か
劇中のセリフでは、以下の二つの選択肢が示唆されています。
- 北へ: 新しい自分になりたいと願う再生の道。
- 南へ: 過去の自分、あるいは「自分らしく」あり続ける道。
五条がどちらを選んだのか、あるいはこの結末が何を意味するのか。雪原の微笑みは、彼がようやく一人の人間として、最強の重圧から解放されたことを物語っているのかもしれません。
4. 読者の声:衝撃の結末をどう受け止めたか
SNSやレビューサイトでは、発売直後から絶望と興奮が入り混じった数多くの考察が飛び交っています。五条悟というあまりに巨大なキャラクターの幕引きに対し、読者が抱いた感情は多岐にわたります。
「1冊丸ごと最強対決という贅沢な構成。少年漫画の歴史に残る熱量だが、その結末を受け入れるには時間がかかりそう」
「五条の最期がショックすぎて、しばらく仕事が手につかない。負けたこと以上に、彼が救えなかった未来を想うと涙が止まらない」
「空港のシーンで、夏油傑をはじめとする高専時代の旧友たちと再会した瞬間、読み手としての視界が滲んだ。最強としての責務を終え、ようやく『ただの悟』に戻れたのだと感じる」
多くの読者は、単なるバトルの勝敗以上に、これまで「最強」という孤独な頂で戦い続けてきた五条の人間的な内面に強く共鳴しています。また、彼が宿儺という理解者を得たことへの安堵と、それでもなお生徒たちを残して去らねばならなかった悲劇性が、作品のドラマ性をより一層深めているとの意見が目立ちます。
結び:物語は次なるステージへ
五条悟という大きな支柱を失った高専側。しかし、戦いは止まりません。宿儺という絶望に、次なる術師たちがどう立ち向かっていくのか。26巻は『呪術廻戦』という物語の大きな転換点であり、伝説の始まりでもあります。
皆さんは、五条悟の「最期」をどう感じましたか?
ぜひ、コミックスを読み返してあなたなりの「南へ」の意味を考えてみてください。
