【ダンダダン】4巻ネタバレ セルポ決着!初恋相手ジジ登場と「呪いの家編」突入

ダンダダン

『ダンダダン』4巻は、物語が新たな局面に突入する**「転換点」**として、その密度の高さが際立っています。予測不能な展開が連続するオカルティックバトルと、甘酸っぱいラブコメ要素が最高潮に複雑に絡み合う、極めて濃密な一冊です。

バトル、オカルト、青春、コメディといった多彩な要素が、作者の龍幸伸氏による圧倒的な画力とスピード感で一気に詰め込まれています。特に、これまで積み重ねてきたセルポ星人との因縁に決着がつくカタルシスと、読者が待望していた純粋なラブコメの波乱が同時に訪れる点が、読者の心を強く掴みました。単なるギャグマンガではない、SFとオカルトの壮大なテーマが顔を出す巻でもあります。

本巻では、オカルン(高倉健)とモモ(綾瀬桃)、愛羅(白鳥愛羅)の三人が、学校を舞台に繰り広げられたセルポ星人との戦いに終止符を打ちます。そして、戦いが一段落した日常に、モモの幼馴染で初恋の相手である**円城寺仁(ジジ)**が登場し、オカルンの恋心に大きな波乱が巻き起こります。

この記事では、『ダンダダン』4巻(第24話〜32話収録)のあらすじ感想を詳細にネタバレ解説し、読者の検索意図である「ダンダダン 4巻 見どころ」や「ジジ」登場の背景について深掘りしていきます。

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1. セルポ星人編、衝撃の終幕!宇宙最強の合体怪異を「知恵」で撃破

ダンダダン第4巻の冒頭は、前巻から続くセルポ星人による襲撃、そして虚空(異空間)への閉じ込めという絶体絶命の状況から始まります。セルポ星人は、オカルンの**男のシンボル(タマ)**を再び狙い、オカルン、モモ、愛羅の三人を取り囲みます。

危機を救った!愛羅の「アクさらパワー」覚醒と共闘

この危機的状況の中、恋する乙女・愛羅が覚醒し、自身に宿る**アクロバティックさらさら(アクさら)**の炎(オーラ)の力を解放します。

愛羅の行動には、「誰も彼女達を傷つけたりしない、幸せで優しい世界へ」という、アクさらへの切ない願いが伴っており、その純粋で強い感情が共闘を可能にしました。愛羅の覚醒は、セルポ星人の合体攻撃を押し返すための重要なファクターであり、「恋の力」がバトルにおける最強の能力の一つであることを示唆しています。

しかし、セルポ星人は、手駒であるギグワーカー、ドーバーデーモンネッシーをも自らの念力で合体させ、「セルポドーバーデーモンネッシー」という宇宙人・妖怪・UMAがごった煮になった史上最強のクリーチャーを誕生させます。

根性論ではない!科学(?)に基づいたシャコパンチ撃破戦略

合体形態は、ネッシーの能力を活かした超高速の水圧レーザーと、ドーバーデーモンの力が置き換わった前足によるシャコパンチという、隙のない攻撃でオカルンたちを追い詰めます。

この絶体絶命の状況で、オカルンとモモは知恵で勝機を見出します。モモは、超能力で水を操り、合体怪異を虚空から現実の地上へ引っ張り出すことに成功します。

これが勝利の鍵でした。シャコが地上で本気のパンチを打つと、その威力ゆえに自身の腕が砕けてしまうという生態学的(?)な弱点に基づいた理論的な戦略であり、合体怪異は見事に自滅し、撃破されました。水中生物であるシャコが水中でその最大の破壊力(キャビテーション)を発揮するのに対し、地上で全力の「シャコパンチ」を放てば、負荷に耐えきれず自滅するという、論理的な思考に基づいた勝利でした。この展開は、ダンダダンのバトルが単なる力押しではなく、機転と知識が最強の武器となるという原則を改めて示す、非常に重要な場面です。

2. 激戦後のカオスな日常:ラブコメと物語の根幹に迫る仮説

セルポ星人編が終結し、閉じられていた虚空の空間が現実世界へ戻った瞬間、物語は一気にコメディ色の強い日常へと移行します。この急激な展開の転換こそが、本作の感想としてよく挙げられる「カオスな魅力」の一つです。

裸の三人組が学校に帰還!巻き起こるラブコメハプニング

激戦の結果、オカルンは裸、モモと愛羅は下着姿という、非常に恥ずかしい姿で生徒たちの前に現れてしまい、学校は騒然となります。この唐突な展開こそが、シリアスな戦闘アークをコミカルに締めくくるダンダダンらしさでもあります。

この戦いを経て、モモと愛羅の間には、単なる恋のライバル関係を越えた、生死を共にした戦友のような強い絆が生まれたことも見どころです。過酷な状況を乗り越えたことで、彼女たちの関係性はより複雑で深みのあるものになりました。

オカルンが提唱する「妖怪 vs 宇宙人」の抗争理論(ネタバレ)

戦いの後、オカルンは、なぜ宇宙人が妖怪の力(ターボババアの呪いなど)を欲しがるのかという疑問を深掘りします。

彼は、「宇宙人の持つ科学技術をもってしても、妖怪の力には敵わないため、人間に移った妖怪の能力を奪い、研究しようとしているのではないか」という壮大な仮説を提唱します。

オカルンが提唱したこの「宇宙人 vs 妖怪」の抗争理論は、物語の根幹を支える世界観設定に深く関わる極めて重要なネタバレです。これまで、読者は宇宙人サイドが超科学、妖怪サイドが呪いや超常現象というそれぞれの理屈で動いていると考えていました。しかし、この仮説によって、**宇宙人ですら解決できない、あるいは恐れる「何か」**が妖怪の力にあることが示唆されます。特に、ターボババアの呪いのような非科学的な力こそが、宇宙人の科学技術の限界を超越する存在として描かれており、主人公たちが図らずもこの二つの巨大勢力の間に立たされているという、壮大な構図を読者に提示しました。この設定こそが、本作がSFとオカルトを両立させ、単なるバトル漫画で終わらない深みを生み出している理由です。

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3. 恋の波乱到来!モモの初恋相手「ジジ」円城寺仁の登場

セルポ星人との激戦が終わり、物語はすぐに新たな波乱へと突入します。この巻の最大の見どころの一つが、モモの幼馴染であり初恋の相手である**円城寺仁(ジジ)**の登場です。

陽キャなイケメン・ジジの転校とオカルンの動揺

ジジは、陽気な性格の陽キャなイケメンとして描かれており、モモとの親密な様子を見たオカルンは予期せぬライバルの登場に焦りを見せます。

オカルンは、スペックの高いイケメンであるジジを前に動揺しますが、この動揺こそが彼がモモへの恋心を本格的に自覚し始めた証拠でもあります。彼が抱える自信の無さと、モモへの真剣な想いが葛藤する様子は、読者の共感を呼びます。

精神的な成長:オカルンの「引くつもりはない」という決意

ジジという完璧なライバルの出現は、オカルンにとって避けて通れない成長の試練でした。物語冒頭の孤独なオカルトオタクとして自己評価が低く、すぐに逃げ出していた彼にとって、「引かない」という決意は、ただの恋愛宣言以上の意味を持ちます。

「モモのためにバケモノにだってなってやる」という初期の覚悟を胸に、彼はスペックの高いライバルを前にしても逃げずに戦うと決意し、恋のライバルとして「引くつもりは無い」と宣言するのです。それは、モモを守り、モモに必要とされる自分になるという、幾多の死線を越えた経験から得られた自己肯定感の表れです。この決意は、ターボババアやセルポ星人との戦いを経たオカルンの精神的な大きな成長を象徴しています。

4. 隠れた名言!人体模型・太郎の純愛がオカルンに与えた勇気

ダンダダン第4巻では、ジジの登場による恋愛の波乱と並行して、ユニークで強烈なキャラクターの登場と、心に響く名言が描かれています。

爆走する人体模型・太郎と「愛してるからに決まってるだろ!!」

物語に突如として現れたのは、ひたすら走る男性型の人体模型「太郎」です。太郎は、廃棄処分された想い人である女性型の人体模型「花」を追いかけ、街中を縦横無尽に駆け回ります。

太郎が想い人体模型の花に向けて放った愛の言葉こそ、「愛してるからに決まってるだろ!!」という、この巻最大の見どころであり、熱い名言です。太郎は、花と出会って「灰色だった人生が色づいた」と熱く語り、愛する人を諦めないという純粋な思いを体現します。

太郎の熱い愛の言葉がオカルンに与えた勇気

この人体模型・太郎の純粋で熱い愛の言葉は、オカルンに大きな影響を与えます。太郎の姿は、誰にも存在を認めてもらえないと感じていた過去の自分と、愛する人のために全てを捧げようとする現在の自分を重ね合わせるとなりました。

人体模型の純愛というシュールな設定でありながら、主人公の成長を促すというダンダダンらしい構成が光るネタバレシーンです。太郎のブレない決意が、オカルンにジジという強力な恋のライバルに立ち向かう具体的な勇気を与え、物語の推進力となりました。

5. 「呪いの家編」開幕!次巻への期待を高める恐怖の布石(ネタバレ)

ダンダダン第4巻のクライマックスは、ジジの抱える問題がきっかけとなり、物語が新たな章へと移行する場面で締めくくられます。

ジジが抱える深刻な霊的トラブルと「呪いの家」へ

ジジがモモたちの学校に転校してきたのは、彼が抱える深刻な霊的問題を解決するため、モモの祖母であり隠れカリスマ霊媒師の星子の力を頼ってやって来たからでした。

ジジが除霊を依頼した有名な霊媒師5人のうち3人が自殺しているという極めて**「厄介ごと」を抱えていたことがネタバレされます。これは、セルポ星人とのバトルが「力と知恵で打ち勝つ」という比較的クリアなテーマであったのに対し、「呪いの家編」が精神的な恐怖や呪いの連鎖**といった、より陰湿で予測不能なホラー要素を前面に押し出すことを示唆しています。問題の元凶である、呪われているという円城寺の実家に、オカルン、モモ、ジジの三人は立ち向かうことになります。

カオスな闇鍋としての魅力と、より深いオカルト領域へ

4巻のラスト、「呪いの家」を見上げるオカルンたちを、笑みを浮かべた奇妙な人々が上から見下ろしているという不気味な光景で物語は幕を閉じます。

セルポ星人編という壮大なバトルが終わり、すぐにモモの初恋相手が登場し、そしてその彼が抱える新たな**「呪い」の物語へと突入する、この途切れることのない展開の速さと予測のつかないストーリー構成こそが、ダンダダンの最大の魅力です。物語の舞台が、宇宙の脅威から一転して**日本の古い「呪い」**へとシフトすることで、『ダンダダン』の持つ「カオスな闇鍋」としての魅力が、さらに深く危険な領域へと突入し、読者の期待感を最大限に煽って4巻は締めくくられます。

まとめ:『ダンダダン』第4巻は必読の転換点

主要トピック4巻のハイライト
バトルセルポ星人の合体形態を、シャコの弱点という知的戦略で撃破。愛羅の「アクさら」覚醒と「恋の力」の重要性。
ラブコメモモの初恋相手・**円城寺仁(ジジ)**が登場。オカルンが恋のライバルに対し「引くつもりはない」と決意し、精神的な大きな成長を果たす。
オカルト人体模型・太郎の純愛名言がオカルンに勇気を与える。宇宙人と妖怪の抗争構造という物語の根幹に関わる仮説を提唱。
次巻展開ジジの霊的トラブル(霊媒師3人自殺)が発端となり、呪術的なホラー要素が中心となる「呪いの家編」がスタート。

『ダンダダン』第4巻は、バトル、ラブコメ、オカルトが最高度に融合した、物語の転換点として非常に重要な一冊であり、全てのファンに必読の見どころが凝縮されています。

アニメ第1期(2024年放送)でこの4巻までの内容が映像化されることが予想されます。原作の続きを読みたい方は、この4巻のラストから始まる「呪いの家編」を収録した第5巻から読むことで、さらなる緊張感あふれる展開を楽しむことができます。この先の展開も、ぜひご期待ください!

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