「キングダム」17巻では、王騎亡き後の秦国で、新たな勢力が動き始めます。
信たち若き武将の成長、秦趙同盟という大きな転換点、そして宮廷内での権力闘争が交錯する一冊。
この記事では、「キングダム」17巻のあらすじやネタバレ、見どころを詳しく解説し、読者の感想も交えて紹介します。
キングダム17巻のあらすじ
王騎亡き後の秦国と李牧の策略
秦国の大将軍・王騎の死から一年が経過し、戦局は新たな局面を迎えます。
そんな中、趙国の名軍師・李牧が秦の首都・咸陽を訪れ、「秦趙同盟」を提案します。
李牧の狙いは、魏や韓といった他国の動きを封じつつ、秦に一時的な平和をもたらすことで内部崩壊を促すことでした。
一方で、秦国内では丞相・呂不韋がこの交渉を利用し、韓皋(かんこう)城の譲渡を引き出すなど、独自の利益を確保する動きを見せます。
この秦趙同盟は、今後の展開に大きな影響を与えることとなります。
若き将軍候補たちの台頭
信の成長と飛信隊の活躍
信は、三百人将として飛信隊を率い、戦場で実績を重ねていきます。
彼の目標は、5年以内に将軍へ昇格すること。
秦趙同盟が結ばれたことで、魏との戦いに集中できるようになり、飛信隊も大きな戦果を求められることとなります。
ライバルの登場—王賁と蒙恬
信の前に立ちはだかるのは、王賁と蒙恬という若き将軍候補たちです。
王賁は王家の名門出身、蒙恬も名将・蒙驁の血を引くエリート武将であり、信とは対照的な立場にあります。
信は彼らと切磋琢磨しながら、さらに成長を遂げていきます。
秦国の政争と後宮の暗躍
呂不韋vs嬴政—権力争いの激化
呂不韋の勢力はますます強まり、嬴政との対立が鮮明になっていきます。
呂不韋は経済と政治の両面で影響力を拡大し、政を王座から引きずり下ろそうと画策します。
一方の政も、呂不韋に対抗するために力を蓄えています。
後宮の第三勢力—太后の不穏な動き
さらに、秦国内には新たな勢力が台頭します。それが、政の母である太后です。
彼女は独自の権力基盤を築き、呂不韋とは異なる視点で王宮を支配しようとします。
彼女の動向は、今後の政争に大きな影響を与えることとなるでしょう。
キングダム17巻の見どころ
① 秦趙同盟の裏に潜む策略
李牧と呂不韋の交渉は、互いの思惑が絡み合う緊迫の場面です。
単なる平和条約ではなく、両国が自国の利益を追求する中で成立したものであり、その裏には戦略的な駆け引きが隠されています。
② 若き武将たちの成長
信だけでなく、王賁や蒙恬といった新たなライバルが登場し、戦場での活躍が描かれる点は、読者の期待を高めます。
三者三様の戦い方や成長が物語に深みを与えています。
③ 政治的な駆け引きの面白さ
戦場だけでなく、秦国内で繰り広げられる政治闘争も見どころの一つです。
呂不韋の策略、嬴政の成長、そして太后の動きが絡み合い、権力争いがさらに複雑化していきます。
まとめ
王騎の死後、新たな戦いが始まる
「キングダム」17巻は、物語の新たな転換点となる重要な巻です。
秦趙同盟の締結、新たなライバルの登場、そして国内の権力争いの激化と、あらゆる要素が絡み合い、次巻以降の展開がますます楽しみになります。
信たち若き武将の成長を見守りながら、物語の行方を追い続けましょう!