26年前の記憶が今蘇る…「恋じゃねえから」あらすじ
40歳の主婦・山下茜が、中学時代の塾講師・今井透が有名な彫刻家になったことを知り、26年前の記憶が蘇ります。今井が発表した少女像が、茜のかつての親友・川瀬紫に酷似していたからです。中学時代、紫は今井との関係について茜に相談していました。現在、再び「作品」となった紫と向き合った茜は、過去の罪と後悔に直面します。
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作者紹介:渡辺ペコ
渡辺ペコは、1977年生まれの北海道出身の漫画家です。2004年に『透明少女』でヤングユー新人漫画大賞ゴールド大賞を受賞し、デビューしました。その後、『東京膜』や『ラウンダバウト』、『にこたま』など数々の作品を発表し、特に青年漫画の分野で高い評価を受けています。彼女の作品は、リアルで複雑な人間関係や感情を描くことに定評があり、深いテーマを持つ作品が多いです。
各巻のネタバレと感想
第1巻:中学生時代の後悔と再会
茜は、今の生活にどこか違和感を感じ、友人と会う前には酒を飲むようになっていました。今井の個展で少女像を目にした茜は、それが紫だと確信し、過去の記憶に苦しめられます。茜は、紫のSOSに気づきながらも見て見ぬふりをしていたのです。罪悪感に駆られた茜は、紫と連絡を取り、2人で今井と会うことを決意します。
第2巻:少女像の取り下げと新たな波紋
紫は今井に少女像の取り下げを求めますが、今井はこれを拒否します。一方、茜は紫と過ごす中で、過去の親密な時間を取り戻していきます。しかし、少女像の存在は2人の日常に暗い影を落とします。茜は、親友として紫のために何ができるのか葛藤します。
第3巻:蘇る記憶と「芸術」の罪
少女像を目にしたことで、紫は今井との過去を鮮明に思い出し始めます。押し殺していた「先生」への怒りがこみ上げてきます。一方、今井とその妻・紅子は、少女像に対する世間の反応に他人事のような態度を見せます。3人の間で、それぞれの思惑が交錯する中、物語はさらに複雑に展開していきます。
第4巻:壊された少女像と新たな展開
紫と茜は、ギャラリーに向かい少女像をハンマーで叩き壊します。その行為に後悔はありませんでした。しかし、壊された少女像は新たな波紋を広げていきます。今井を慕う中学生・翠が現れ、物語はさらに予測不可能な方向へと進んでいきます。
「恋じゃねえから」が問いかけるもの
「恋じゃねえから」は、「芸術」と「性加害」という重いテーマに真っ向から挑んだ作品です。読者は、この作品を通じて「被害者と加害者の境界線」「芸術と性暴力の境界線」について深く考えさせられます。「恋」という言葉で許されること、見過ごされてしまうこと、その先に待ち受ける残酷な現実。「恋じゃねえから」は、私たちに多くの問いを投げかけています。
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